マーガリンってカラダに悪いって聞くけど。実際どうなの?
マーガリンは安全な食べ物だから問題ないよ
マーガリンはカラダによくないから絶対に食べない方がいいよ
こんな人のための記事です。
よく話題になるこの疑問。
「マーガリンは安全?」
「それとも危険?」
結局、一体どっちなの!?
正直何を信じればいいのか…。
この記事を読めば、
- マーガリン安全派の主張3選
- マーガリン危険派の主張3選
- マーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」について
- 結局食べていいのか、それともダメなのか。
が分かります。
何事も知った状態であれば、それほど過度に恐れる心配はないですもんね。
とりあえず先に結論。
マーガリンをオススメできない理由↓
- 「人工的なトランス脂肪酸」が含まれているため
- 遺伝子組み換えの原材料を使っている可能性が高い
- 添加物も使用している(香料、着色料、乳化剤など)
こういった理由です。
ここから詳しく解説していきます。
この記事は、だいたい4〜5分ほどで読めますので、少しの間お付き合いくださいませ。
なぜマーガリンがカラダに悪いといわれるのかについて
そもそもなんでマーガリンってカラダに悪いと言われるの?
大きな要因の一つに、マーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」が挙げられます。
トランス脂肪酸ってなに?
下記は、厚生労働省のHPにて「トランス脂肪酸」についての説明になります。
トランス脂肪酸は、脂質の構成成分である脂肪酸の一種です。植物油などからマーガリンやショートニングなどを製造する際や植物油を高温にして脱臭する工程で生じます。また、天然でも、牛などの反すう動物に由来する乳製品や肉に含まれています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000091319.html
引用:厚生労働省のホームページから引用
ちなみに大きく分けて
- 天然なモノ
- 人工的なモノ
の2種類があります。
マーガリンに含まれるのは「人工的なトランス脂肪酸」
マーガリンに含まれるのは、人工的なトランス脂肪酸の方です。
液体状の不飽和脂肪酸である植物油などに水素を添加して、硬化油をつくるときに副産物として発生するモノ。
簡単にいってしまえば、
液体の植物油を固体にする過程で、自然に発生してしまうモノです。
このトランス脂肪酸こそが、
マーガリンは安全!
いやいやマーガリンは危険!
といった論争になる大きな要因です。
マーガリン安全派の主張
「マーガリンは安全」
この主張には、いくつかの理由があります。
安全派の主張①:そもそも日本人はトランス脂肪酸の摂取量が外国人に比べて少ない
日本人はトランス脂肪酸の摂取量が外国人に比べてかなり低いではないか
実際のところ日本人はアメリカやヨーロッパの人たちと比べて、トランス脂肪酸の摂取量が少ないです。
一日に摂るトランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー(カロリー)摂取量比で1パーセント未満に抑えること
また、内閣府の食品安全委員会が平成24年に公表した、食品に含まれるトランス脂肪酸について
日本人の一日あたりの平均で、
- 摂取量が0.7グラム
- 総エネルギー比の約0.3パーセント
の摂取を推定しています。
日本人が一日に摂るエネルギー量の平均は約1,900キロカロリーとすると、WHOが推奨する総エネルギー比の目安は約2グラムです。
だから”平均的な食生活”であれば、日々のトランス脂肪酸の摂取量は問題しないで大丈夫だよ
安全派の主張②:マーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」の量は以前よりも減少傾向
マーガリン=トランス脂肪酸が多いは、過去のハナシだよ。
今は、以前に比べてマーガリンに含まれるトランス脂肪酸の量はかなり減ってきているよ
実際に、いくつかのメーカーが販売するマーガリン(10グラムあたり)に含まれるトランス脂肪酸は、
- 雪印メグミル・・・約0.05グラム
- 明治・・・・・・・約0.1グラム
- 小岩井乳業・・・・約0.027グラム
- マリンフード・・・約0.06グラム
こんな感じで、WHOが推奨するトランス脂肪酸の量よりもだいぶ少ない量しか入ってません。
ちなみに10グラムは、食パン一枚に塗るおおよその量です。
これは各企業がトランス脂肪酸を抑える努力をしてきた結果です。
安全派の主張③:トランス脂肪酸の量はバターよりもマーガリンの方が少ない
実際には、マーガリンよりもバターの方がトランス脂肪酸が多いんだよね。
マーガリン製造のメーカーがトランス脂肪酸の低減に努めたことで、トランス脂肪酸の量は劇的に減りました。
その結果、マーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」の量は、バターよりも少なくなってきています。
実際に、マーガリンを製造しているメーカーのミヨシ油脂株式会社では、
「トランス脂肪酸が気になるから、マーガリンの代わりにバターを使う」とおっしゃる方がいます。いえいえ、とんでもない誤解です。油脂メーカーの努力もあって、今やマーガリンに含まれるトランス脂肪酸は、バターの約半分にまで低減されました。
ミヨシ油脂株式会社のホームページから引用
と公表しています。
「マーガリン=トランス脂肪酸が多い」。一度イメージが定着してしまうと、いくら減少傾向でもなかなか理解してもらのは難しいですね。
マーガリン危険派の主張
「マーガリンは危険」
こういう主張もいくつか理由があります。
危険派の主張①:マーガリンに含まれるトランス脂肪酸について各国が規制をしている
トランス脂肪酸について各国が規制をしているということは、少なからずとも有害物質であることを認めている証拠よ
マーガリンに含まれるトランス脂肪酸について
各国の対応は、以下のとおりです。
EU、韓国・・・濃度の規制や表示義務
アメリカ・・・事実上、加工食品での使用禁止
カナダ、台湾・・・トランス脂肪酸を含む食品の製造、輸入販売が禁止
ちなみに日本はトランス脂肪酸に対しての規制や表示の義務は今のところありません。
日本人の多くは、外国人に比べてトランス脂肪酸の摂取量が低いからというのが大きな理由かもしれません。
ただし、
- 「摂取量が低いから問題ない」とするのでなく
- 安全性が分かっていないから
ココにもっと注意すべきとの意見もあります。
危険派の主張②:そもそも問題になっているのは、「人工的なトランス脂肪酸」の方
マーガリンに含まれるのは「人工的なトランス脂肪酸」の方だからね
牛肉や乳製品の中にもトランス脂肪酸は含まれています。
ただし、これは天然かつ微量のトランス脂肪酸です。
ちなみにバターにも、この「天然のトランス脂肪酸」が含まれています。
一方、マーガリンには「人工的なトランス脂肪酸」が含まれています。
コレは、植物油などに水素を添加して硬化油をつくる際に生成されるモノです。
ちなみに、
- マーガリン
- ファットスプレッド
- ショートニング
といった固形油脂に多く含まれています。
- たとえ「トランス脂肪酸」と一括りにされていても
- たとえマーガリンのトランス脂肪酸の含まれる量が減少傾向でも
天然のトランス脂肪酸と、人工的なトランス脂肪酸とでは、種類が違います。
実際に、農林水産省のホームページでも
油脂の加工・精製でできるトランス脂肪酸と天然にあるトランス脂肪酸では、健康に及ぼす影響に違いがあるのか、また、たくさんの種類があるトランス脂肪酸の中で、どのトランス脂肪酸が健康に悪影響を及ぼすのかについては、十分な科学的情報がありません。
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/#2
農林水産省のHPより一部引用
と公表しています。
なので、
ずっ〜と前から人間が摂ってきた「天然のトランス脂肪酸」と、最近まで人間が摂ってこなかった「人工的なトランス脂肪酸」ではカラダに入れる安心感が全然違うよ。
危険派の主張③:添加物が多いし、マーガリンに使っている植物油のほとんどは「遺伝子組み換え」
マーガリンの原材料には外国産の遺伝子組み換えのモノが使われているケースが多いよね。
それに添加物も使われているし。
マーガリンの主原料は、
- 大豆油
- 菜種油
- コーン油
が一般的に多く使われています。
ちなみに
コレらのほとんどは、外国産の安価な「遺伝子組み換え」のモノが使われているケースが多いとのことです。
実際に、商品に「食用植物油脂」(国内製造)のみしか記載ない場合は、コレであると疑った方がいいかもです。
また、マーガリンには添加物も使われています。
ざっくり
- 乳化剤
- 香料
- 着色料
などの添加物です。
とくに香料は、「いったい何が使われているのか」が重要になります。
なぜなら、コレらは個々によって毒性が違います。
しかし現状は、いったい何が使われているのかを知るのが難しいです。
個人的に、着色料や香料に関しては必要ないと感じていますが、「見た目」と「匂い」がいかに購買力に直結する要素だということが理解できますね。
トランス脂肪酸と健康へのリスクについて
マーガリンに含まれるトランス脂肪酸を多く摂り過ぎると、健康へのリスクがあると指摘されています。
具体的には、
- 心臓疾患
- 前立腺がん
- 乳がん
- 糖尿病
- うつ病
- アルツハイマー型認知症
などが挙げられます。
自分は、あまりマーガリンを食べないから大丈夫だよ。
それに日本人はそもそトランス脂肪酸の摂取量が少ないんだから、摂り過ぎてしまうことなんてないよ。
↑こういう人にも注意が必要です。
なぜなら
- ケーキ
- シュークリーム
- ドーナッツ
- バウムクーヘン
- クッキー
- 菓子パン
コレらみんな大好きなスイーツにもマーガリンが使われている可能性が高いです。
- 毎日菓子パンを食べる
- 仕事の休憩にクッキーをつまむ
- 毎日のおやつタイムにはスイーツを
こういった人はもしかしたら自分が思っている以上に「トランス脂肪酸」を摂りすぎているかもしれないので要注意です。
実際に、過去に東京大学などのグループが本格的は調査を行ったところ
「30代から40代の女性で、WHOが推奨するトランス脂肪酸の目安を30パーセントも超えていた」とのことです。
「自分は大丈夫だ」と思っていても、知らず知らずのうちにマーガリンに含まれるトランス脂肪酸を、実は過剰に摂ってしまっていた。なんてこともあるんですね。
マーガリンのまとめ:あえていうならば、個人的にはなるべく食べないことをオススメします。
個人的には、なるべく食べないことをオススメします。
もちろん、
- 安全派の主張も
- 危険派の主張も
どちらも納得できますし
どっちを信じるかは個人の自由です。
ただ、いち個人としては、なるべく食べないようにしています。
理由は
- 「人工的なトランス脂肪酸」の安全性について未だに分かっていないから
- 遺伝子組み換えの原材料、添加物を使用しているため
- バターで十分応用がきくため
ただなんといっても、一番に気にしないといけない点は、
「過剰に多く摂り過ぎてはいないかどうか」
ココがかなり重要です。
重要なのでもう一度。
「過剰に摂り過ぎていないか」
ここさえクリアできれば、
あとは人それぞれでマーガリンへの考え方・距離感を判断して食べる or 食べないを決めればいいと思います。
それでは、またねっ!