しょう油って添加物多いって聞いたけど、それって本当なの!?
ウチは、スーパーで特売のしょう油を使ってるんだけど、これって安心して使っていいのかしら?
なるべく安心・安全なしょう油を選びたいんだけど…..。
正直どれを買えばいいのかよくわからないな〜。
こんな人のための記事です。
この記事を読めば
- しょう油についての基礎知識
- ホンモノのしょう油とは
- ニセモノのしょう油とは
- しょう油にどんな添加物が使われているか
- 安心・安全なしょう油の選び方
が分かります。
いつもなんとなく買っていた人も「自分で考えて選択する」ことができるようになります。
何事も「知ってる状態で、あえて選択する」のと、「知らない状態で、なんとなく選択する」のでは、後々に後悔を生む可能性がありますからね。
ざっくり結論から言うと、こんな感じです。
方法
商品の裏ラベルに書いてある原材料を確認
確認①
原材料は、大豆・小麦・塩の3つのみのものを選ぶ
(原材料に脱脂加工大豆と書いてあるものは違います)
確認②
大豆は国産のものを選ぶ
(アメリカ産・カナダ産はなるべく避けたいところです)
確認③
できれば小麦も国産を選ぶ
詳細は4〜5分ほどで解説するので、どうぞお付き合いいただければと思います。
しょう油について
しょう油は言わずと知れた日本を代表する調味料の一つです。
しかし、あなたがいつも使っている醤油は、もしかしたら、「本物のしょう油」ではない可能性があります。
なぜならこの世には
・ホンモノのしょう油
・ニセモノのしょう油
この2つが存在するからです。
ローランド風にいえば「本物のしょう油」か「それ以外」か的な感じでしょうか。
その違いは一体何なのか。
ずばり、『原材料』と『製造方法』です。
「ホンモノのしょう油」とは
ここでの「ホンモノのしょう油」の定義は、
- 昔から使われている原材料のみで作られているか
- 昔ながらの伝統的な製造方法かどうか
この2つです。
「ホンモノのしょう油」の原材料は
- 大豆
- 小麦
- 塩
この3つのみです。
しょう油の原材料って意外ににシンプルです。
製造方法は、昔ながらの伝統的な「本醸造」です。
- 蒸した大豆と小麦で麹をつくる
- ↑を塩水と混ぜて桶に入れて諸味をつくる
- それを発酵・熟成させる
「本醸造」で作るしょう油は手間と時間を要するため、完成までに約1年ほどかかります。
しかしこれにより、麹から生まれた酵素が働き、
大豆・小麦のタンパク質が→アミノ
デンプンが→糖分
脂質が→風味
にそれぞれ変わります。
これこそが、しょう油のうま味の素になります。
しょう油の独特な「甘味」「酸味」「香り」など、これら全ては本醸造ならではの「麹の力」でつくられています。
これによってしょう油本来のあの「深みのある味わい」が生まれます
「本醸造」の意外な落とし穴について
実は、「本醸造」で作られていれば、すべて安心というわけではないんです。
なぜなら、
- 丸大豆でなく、「脱脂加工大豆」が使われていても
- 保存用のアルコール、うま味調味料を添加していても
これらも「本醸造」と名乗れてしまいます。
本醸造はあくまで製造方法なので、原材料に関しては、丸大豆不使用・製造途中で添加物を使用しても「本醸造」と言うことができます。
ちなみに丸大豆とは、普通の大豆のことを言い、脱脂加工大豆とは、ノルマヘキサンという溶剤で、油を抽出した後に残った大豆のことで、いわゆる「大豆のカス」です。
またアルコールや、うま味調味料も添加物になります。
原材料を確認した時に、
丸大豆 or 大豆との記載があるか | YES |
原材料は、丸大豆 or 大豆・小麦・塩の3つだけか | YES |
↑この原材料で作られたしょう油こそが「真の本醸造」と言えます。
本醸造を超える「天然醸造」
本醸造のなかでも「真の本醸造」とは、
・添加物は一切不使用
・原材料は、丸大豆、塩、小麦のみ
また、製造過程でアミノ酸液や、酵素分解調味液などを添加せず、ゆっくり手間暇かけて作りあげます。
それを「天然醸造」といいます。
熱〜いこだわりを持つ職人、企業が作るしょう油はこの製造方法が多いです
「天然醸造」でも、使用している大豆が外国産の大豆だと「遺伝子組換え」のリスクがあります。
もし「遺伝子組換え」の大豆はイヤだという人は、なるべく国産大豆を使用しているものを選びましょう。
「ホンモノのしょう油」のメリット&デメリット
おいしい
体にいい
味覚のレベルが上がる
料理のレベルが上がる
値段は高い
買えるお店が少ない
ホンモノのしょう油は、シンプルにおいしいです。
一口舐めてみると、「本物じゃないしょう油」との味の違いが分かります。
お刺身や冷奴などのそのまま使う以外にも、
・焼く
・煮る
・炒める
など、あらゆる料理のクオリティーを1つも2つも押し上げてくれます。
実際に、ぼくも「本物のしょう油」を使えば、お料理は得意ではないですが、それなりの味が作れるのでかなり重宝しています。
こういった「ホンモノのしょう油」にいつも触れることで、本物の美味しさが感じられるようになります。
添加物の多いしょう油でも、特に人工甘味料が入っているしょう油は注意が必要です。
味覚を低下させたり、濃い味付けがやたら好きになってしまう傾向があります。
本物の美味しさを知る、慣れることは「ホンモノのしょう油」から培うことができます。
ただし一方で、なんといっても価格は高いです。
一本500mlでだいたい500円以上はします。
もちろん、ものによってそれより安かったりしますが、「天然醸造」+「原材料は全て国産」みたいなしょう油は、それよりも高かったり、数千円するものもあります。
また、「ホンモノのしょう油」はあまりスーパーなどに置いておらず、リアル店での購入が若干難しいです。
もし購入先が見つからない場合は、ネット(Amazonや楽天市場など)で購入することをオススメします。
「ニセモノのしょう油」とは
ここでの「ニセモノのしょう油」の定義は、
「ホンモノのしょう油」と製造方法や原材料が違うものです。
また一番大きな違いは、アミノ酸液を入れているかどうかです。
アミノ酸液は、脱脂加工大豆を塩酸で分解してつくったものです。
これによって時間をかけずに、簡単にうま味を作れます。
一般的にこういったしょう油を混合醸造、混合と言います。
この二つの違いは、しょう油を作る工程で「アミノ酸液」を加えるタイミングが違います。
原材料として使われるのは、
- 脱脂加工大豆
- アミノ酸液
- 果糖ブドウ糖液糖
- 調味料(アミノ酸等)
- 甘味料(甘草、ステビア、サッカリンNaなど)
- カラメル色素
- アルコール
などが使われます。
ちなみに脱脂加工大豆以外は、添加物になります。
こんな感じでけっこう添加物多めですね
大豆は脱脂加工大豆が使われています。
この脱脂加工大豆の多くが「外国産の遺伝子組み換え」大豆が使用されています。
それぞれの添加物については、
・サッカリンNa(甘味料)は、「発がん性」や「糖尿病」のリスク
・ステビア(甘味料)は、不妊・避妊作用のリスク
・カラメル色素・安息香酸ブチルは「発がん性」のリスク
などの可能性が指摘されています。
企業としては、『国が定める安全の基準値をクリアして製造しているから問題ない』
こういうスタンスですが、個人的には完全には信用できないと感じています。
なぜなら
- 日本の添加物の許容数・許容量ともに、欧米と比べてかなり緩い
- 添加物の複合摂取の安全性は、立証されていない
- 動物実験の結果を前提にしている
などが理由です。
日本は添加物大国といわれるほど、添加物の依存度が高いです。
アメリカやヨーロッパが使用禁止している添加物が、日本ではOK!みたいなものが全然あります。
また単体はOKでも、複合摂取の安全性は確認されていません。
正直なところ、複数だと添加物の組み合わせ数が多すぎて、全て調べるのは、ほぼ無理に近いと…..。
また、そもそも添加物の安全性は、動物実験(主にマウス実験)が前提なので、それがそのまま人間にも同じ結果が出るとは限りません。
以上のことから、国が認めている基準値内でも、果たして本当に100%信用してもいいかといったら個人的にはかなり怪しいと感じております。
ちなみに以下のものは、「ニセモノのしょう油」が使われている可能性があります。
- 極端に安いしょう油
- お弁当に入っている小さいしょう油
- 業務用しょう油
- 比較的安い外食などのしょう油
全部が全部そうとは限りませんが、
たとえ国から「これらは安全です」とお墨付きがあっても「遺伝子組み換え」「塩酸分解」「発がん性」に関わるしょう油ってなんかイヤだな。こう思う人は「なんちゃってしょう油」はなるべく避けるのが無難です。
「ニセモノのしょう油」のメリット&デメリット
もちろんメリット・デメリットもあります。
安い
それなりにおいしい
どこでも買える
大手メーカなどの圧倒的なブランド力
安心・安全とは言い難い
味音痴になる可能性がある
なんといっても安い!
さらに、それなりにおいしい!!
この二つこそが最大にして最強の魅力じゃないでしょうか。
安くておいしいは正義に値する
さらにそれが、大手メーカーのモノなら安心して買えます。
悩んだ時は、とりあえず大手ものもを買っておけば大丈夫!
ぼくも迷ったら、よくこう考えたりします。
また、このしょう油は大体どこでも買えます。
スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどの多くのお店で取り扱っているので買うのに困りません。
・安い
・おいしい
・ラク(買うのが)
正直、この三拍子は最強ですね。
ただ一方で、人工的につくられたうま味に慣れてしまうと、本当の味の良し悪しが分からなくなるといったリスクがあります。
いわゆる味音痴になる可能性があります。
また、使われている原材料・添加物が本当に安心・安全かどうかは分かりません。
たとえ「国が定めた安全な基準」を満たしていても、
ある日突然その添加物が使用禁止になるといったことが、過去に起こっているからです。
つまりそれは、『全く安全ではなかった』ということに他ならないです。
こういったことが今後も起きないとも限りません。
添加物すべてに言えますが、今は問題なくても摂取を続けて数十年後にどうなるかは、正直誰にも分かりません。結局のところ「自分が信じた選択をする」ことが一番と考えています。
安心・安全なしょう油の選び方
最後に、選び方です。
まずは、裏面の原材料のラベルの確認
なんといっても、これこそが「一番有力な情報源」です。
確認すべきところは↓
- 原材料は、大豆・小麦・塩の3つのみか
- 大豆は国産かどうか
- 小麦も国産かどか
STEP1:大豆・小麦・塩、以外の原材料が使われているか
本物のしょう油の原材料は、「大豆」「小麦」「塩」の3つのみです。
これ以外にあれば、大体は添加物と考えましょう。
特に、
・アルコール(保存料として)
・甘味料(甘草、アスパルテーム、サッカリンなど)
・カラメル色素(色味を変えるため)
などが添加物としてよく使われます。
たとえば、
・だし醤油
・昆布醤油
・牡蠣醤油
など。しょう油以外に、別の風味がついているしょう油は添加物が多い傾向にあります。
STEP2:大豆は国産かどうか
国産大豆の方が安心・安全性は高いです。
なぜならアメリカ産・カナダ産に関しては、「遺伝子組換え」の大豆が混入している可能性が。
たとえ、「非遺伝子組換え」や「分別流通管理済み」と表示があってもです。
なぜなら
「遺伝子組換え大豆」が5%未満の確率で、「非遺伝子組換え大豆」に混入していても、『これは、非遺伝子組換えの大豆です!』
と言うことができるからです。
正直、『非遺伝子組換えちゃうやないかい!』ってツッコミ入れたくなるのも無理ないですね。
なので、非遺伝子組み換えの表示があっても、知らないうちに『遺伝子組換えの大豆を食べていた』なんてこともああり得るので、なるべく避けた方が無難です。
以上のことから、できる限り国産大豆を選びましょう。
STEP3:できれば「小麦」も国産を選ぶ
「本物のしょう油」の原材料は、大豆・小麦・塩です。
まずは、大豆が国産かどうかを確認しましょう。
つぎに、小麦も国産をオススメします。
なぜなら小麦は、外国産だと残留農薬の可能性があります。
裏ラベルに小麦に「国産」の文字がなければ、それは外国産と考えていいと思います。
なので小麦に「国産」と書かれているものがあれば、そちらを買いましょう。
ちなみに「塩」も可能であれば国産をオススメします。
流通量が少ない
大豆や小麦に比べて重要度はそこまで高くない
といった観点から、今回は選択肢から外しましたが、あえて、オススメを言うなら「天日塩」と書いてある「国産」のモノです。
ホンモノのしょう油のまとめ
今回は、「本物のしょう油」について解説してきました。
「本物のしょう油」を選びたい人は、
- 原材料が大豆、小麦、塩だけ
- 製造方法は「醸造」か「天然醸造」を
「遺伝子組換え」がイヤな人は、
- 大豆は国産を
- できれば小麦も国産を
これを基準に選ぶことをオススメします。
ちなみに、『まだまだこだわりたいっ!』って人は原材料をすべて有機(オーガニック)にするのもアリだと思います。
ただその場合は、しょう油一本の価格が上がり千円を超えてきます。
あれも、これもと付け足すとどうしても価格が上がってしまうので、
自分の「ここまででいい」というラインでしょう油を選ぶことをオススメします。
自分は今までどおり、とにかく安ければなんでもいいよ!
これからは無添加のしょう油を買うようにしようかな!
自分にとって「価格」と「安心」のちょうどいいバランスを探してしょう油を買うよ
こんな風に、自分に合った選び方をしていただければいいと思います。
結局のところ、
自分が食べたい物を食べる
これがベストです。
- とにかく安いもの
- とにかく味がいいもの
- とにかく素材重視のもの
- 値段、味、素材のバランスがいいもの
さて。あなたがしょう油を買う時に、「一番のこだわり」はなんですか?
それでは、またねっ!